睡眠とホルモンで体質改善!~寝るだけで痩せるダイエット!?
- 2011年7月4日
- 投稿者:二拾七
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私たちが眠っている間に体内では何が行われていると思いますか?
睡眠中には皮膚や筋肉など細胞の修復が行われているのです。修復役として働くのが成長ホルモンを始めとする多くの分泌ホルモンたちです。睡眠と関係しているホルモンの中には代謝に関係するものも多く、ダイエットにも通じると考えられます。就寝時間が遅く、睡眠時間が短いという人は、もしかしたら太り易い体質になっているかも!?
睡眠と関係するホルモン1 – コルチゾール
副腎皮質から作られるホルモンで、ストレスにより増えることからストレスホルモンとも呼ばれます。脂質や糖質、たんぱく質などの代謝に作用します。またコルチゾールの過剰な増加は免疫機能の低下や筋肉を落とす原因などにもなります。
コルチゾールは睡眠中のエネルギーの代謝を促す働きをします。
体内に溜め込まれたエネルギーは睡眠時に消費されないわけではなく、コルチゾールの働きによりしっかりと消費されているのです。
しかし、就寝前(約2~3時間前)にエネルギーとなる食べ物を摂ってしまうと、睡眠中の代謝は蓄積されているエネルギーではなく、ついさっき摂り込んだエネルギーが使用されコルチゾールが作用しなくなります。
使用し切れなかった余分なエネルギーは脂肪として体についてしまうため、就寝前は控えるようにしましょう。
睡眠と関係するホルモン2 – 成長ホルモン
成長ホルモンは体を進化させる働きをします。子供だった私たちが大人に成長してきたのはこのホルモンがあったからです。身長や骨格の形成など、成長ホルモンの働きによりつくられていくのです。
成長ホルモンが多く分泌されるのは就寝中です(寝る子は育つ所以)。近年は、年齢層が低くなるにつれ就寝時間は遅くなっているようですが、成長ホルモンの分泌には老化防止や美肌などの女性には欠かせない効果が秘められています。ですから出来るだけ早めに休み、生活リズムを整えるのが効果的と思います。
また、成長ホルモンは肥満改善にも効果があると考えられているホルモンで、代謝を促す働きがあります。しかし、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が弱まり、代謝率が低下してしまいます。
睡眠と関係するホルモン3 – レプチン
食事を終える頃に満腹感が得られるのは、脂肪細胞から分泌されるレプチンが満腹中枢を刺激するためです。
食べすぎて増えてしまった脂肪細胞に反応して、脂肪細胞からレプチンが分泌されるようになっています。レプチンには交感神経を優位にして脂肪分解を促進する働きがあるのですが、睡眠不足になるとレプチンの分泌が抑制されてしまいます。
睡眠時間が一定以下(約6時間以下と言われている)だとレプチンは減少し、食欲をセーブすることが出来ず、エネルギーの消費効率も低下してしまいます。
睡眠と関係するホルモン4 – グレリン
「食べたい」「お腹を満たしたい」「お腹が空いた」という欲求(空腹)を生み出しているホルモンが胃で産生されるグレリンです。
睡眠時間が短い寝不足の状態が生活習慣となってしまうと、食欲を抑えるレプチンの分泌量が減少し、グレリンが増加することが解明されました。グレリンの増加は、食欲を増してエネルギーの消費率を低下させ、太り易い体質をつくり出してしまいます。
グレリンを大量に分泌させないためにも睡眠時間はしっかりと取るようにしましょう。
睡眠不足解消で太り易い体から体質変換
睡眠さえとればホルモンが働き、体質改善ができると考えてしまいますが、そう上手くはありません。
成長ホルモンは深い眠りを必用とし、コルチゾールは就寝前の食物摂取が大敵、レプチンとグレリンは睡眠のバランスが大事となります。これらのホルモンに機能してもらわなければ、睡眠をとっても体質改善には繋がらないのです。
ホルモンを働かせるためには約8時間前後の睡眠を心がけ、質の良い睡眠がとれれば尚良いでしょう。
質の良い睡眠を確保するために
1.睡眠前の飲酒は飲みすぎないこと!
お酒を飲んでから寝ると、夜中に熱くなって目が覚めるということはありませんか?飲みすぎは睡眠の妨げになってしまう場合があるのです。
2.就寝前に体を温める
寝る前の入浴には眠気を誘う効果があります。熱いお湯は交感神経を刺激し、眠気を吹き飛ばしてしまうので、ぬるめのお湯に浸かりましょう。すると副交感神経が優位になり、リラックス効果で眠気を感じるようになります。
3.光刺激を浴びないように
就寝前はTVやPCなどの画面から出ている光刺激を浴びないようにしましょう。画面から出ている光は脳を刺激して、交感神経を優位にしてしまいます。また、睡眠物質でもあるメラトニンというホルモンを抑制してしまいます。