平熱が低いと太る!?低体温はダイエットに不向き!?
- 2011年4月21日
- 投稿者:二拾七
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近年、平熱が低い人が増えています。平熱が低いと血液の循環が悪く、そのことが免疫力や代謝、便通、記憶力など多くのことに影響を及ぼしてしまいます。
しかし、平熱が低いことが及ぼす悪影響は、健康面だけではありません。ダイエットにおいても、良くない影響があるのです。
平熱とは?
あなたの平熱は何度ですか?最近は35℃台の人がとても増えているそうです。
人間の平均体温はおよそ36.5~37.0℃の間がベストとされています。現代人の平熱は、1960年頃に比べると0.5℃以上下がっているのだとか。
ところで、この平熱とは何なのでしょうか?
人間は恒温動物なので一定の体温に保とうとする働きがあります。しかし、朝は体温が低く、活動を始めると体温が徐々に上がってきますよね?このような体温の変動はありますが、1日の間でも変動する幅は約1℃以内です。
人間は、周囲の温度変化に関わらず、温度を一定に保ちます。外気の温度が低くなると、体内で熱を生み出し体温を上昇させます。また、外気の温度が高くなると、発汗などを行って体温を下げるのです。この体内で行われている体温調節のための働きが代謝であり、人間は摂取カロリーの約7割を、この体温調節に使っているとされています。
人間は体温調節で多くのカロリーを消費している
周囲の温度変化とは関係なく体温を一定に保つ恒温動物と、周囲の温度変化とともに体温も変化する変温動物、エネルギー消費量は恒温動物の方がずっと多いのだそうです。
そのため、恒温動物に比べ変温動物は、あまり食べなくても活動できるそうです。
このことから、体温を維持するには多くのエネルギーを必要とするのがわかります。食べ物から摂取したカロリーのほとんどを体温調節に使っているというのも納得がいきますよね。
基礎代謝と体温調節
基礎代謝とは、人間が生きていくために必要な活動に必要なエネルギーを言います。「基礎代謝が高い=だまっていてもエネルギーを消費する=太りにくい」というイメージもあるのではないでしょうか?
生きていくために必要な活動とは、呼吸や心臓を動かすこと、そしてここで紹介している体温調節などがあります。体温調節で消費するエネルギーを増やすということは、基礎代謝UPということになります。
平熱が低い=基礎代謝が低い!?
先にも説明したように、体温維持には多くのカロリーを消費します。特に、体温を上げるためには、多くのカロリーを必要とします。
体温を上昇させるために、体内では筋肉を始め様々な部位が活動するのです。寒いときにブルブル震えてしまいますが、これも熱を生み出すための筋肉の活動であり、筋肉を動かして熱を発生させているのです。
ところで、平熱は人によって異なります。平熱が35℃の人と37℃の人では、体温を上昇させる温度に2℃の違いがでてきます。この違いが消費カロリー(基礎代謝)に大きく影響するのです。1℃の違いで、1日あたり300~400kcalほどの差が出ます。平熱が2℃違うと、1ヶ月では18000kcalも違ってくるのです。
だまっていても、こんなに消費カロリーに違いがあるのですから、同じ食事をしていても、平熱の低い人は太ってしまう場合もあるということになります。
平熱が低いと脂肪が燃えにくい!?
脂肪の燃焼には、代謝酵素が深く関わっています。代謝酵素は、低い温度では働きが悪くなります。最も酵素の活動を活性化する温度は、36~37℃とされています。
つまり、平熱が低いと代謝酵素が働かず、脂肪が燃えにくくなってしまうのです。
また、酵素には代謝酵素のほかに消化酵素もあり、これらの酵素が脂肪燃焼だけでなく、消化活動やホルモンバランス、肌の新陳代謝など多くの働きをサポートしています。
平熱上げて酵素の活性化することは、ダイエット効果だけでなく、健康効果・美容効果も期待できるのです。
- 冷暖房で温度を一定に保ちすぎている
- シャワーで済ませ、湯船につからない
- 冷たいものの摂りすぎている
- 服や下着で体を締め付けている
- 運動不足(筋力低下)
- 食生活の乱れ(ダイエット・欠食など)
どれも現代人に当てはまることばかりです。
特に、冷暖房で室温を一定に保ちすぎているのは、実感しやすいと思います。
近年はどこに行っても冷暖房がしっかりと効いていますよね!?家や職場では、暑いと冷房をつけることが当然のことになっています。
しかし、そのことによって、体温の調節をしなくても室温のほうが合わせてくれるので体温調節をする必要がなくなり、「体温調節機能が必要ない」と体が判断してしまっています。
そのため、平熱が低くなってしまうのです。
冷暖房だけでなく、生活の中のさまざまな要因が絡み合って、現代人の平熱に影響してきています。ダイエットのためにも、健康や美容のためにも、平熱を上げていきたいですね。
平熱はどうしたら上がる?
下がってしまった平均体温を元に戻すには、原因となるものを取り除くことが大切です。
冷暖房に頼らない生活を。
お店や職場などでは冷房を強くかけているので当たってしまうことも多いです。クーラーに当たりすぎると低体温になるだけでなく、「冷房病」や「クーラー病」と呼ばれる肩こり・頭痛・腹痛のような症状が出てきます。そんなことにならないためにも冷房はあまり使わずに済ませたいですね。
冷房をなるべく使わないで暑さをしのぐ方法
- 空気の入れ替えをする(部屋の暖まった空気を外に出す)
- カーテンを使って日差しが入らないようにする
(すだれは日差しを防ぎつつも風は通してくれるので尚良い) - 除湿を行う(蒸していることから来る暑さを解消する)
- 冷房に当たりすぎて寒いときは羽織るものを用意する
なるべくシャワーで済ませない
入浴は体の芯から温めてくれます。シャワーでは、体の外側しか温まらず、効果がありません。忙しい人が多いですが、湯船につかる機会を増やしましょう。
お湯の温度を体温よりも少し高いくらい(40度手前くらい)にして、長め(20~30分)に入ると効果的です。体を温めたいからといって、温度を高くしすぎると体の外側は温まりますが体の芯まで温まることはできません。
おすすめのお風呂設定(上記まとめ) | |
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お湯の温度 | 40度手前くらい |
入浴時間 | 20~30分 |
お湯の量 | 全身浴でも半身浴でも可。半身浴のほうがのぼせにくい。 |
注意すること |
のぼせないようにすること 半身浴の場合、冬場は寒いので上だけ着るなどの対処が必要 長時間入ると汗をかくので事前に水分補給をしておく |
冷たいものを過剰に摂取しない
夏は暑いですが、冷たいものばかり食べていると内蔵まで冷やしてしまいます。特に、寝る前などに冷たいものをとるのは良くありません。
体も内臓も冷やさないように、温かいもので温めてあげるように心がけましょう。
服・下着は体に合ったものを。
服や下着で体をしめつけると、血液やリンパの流れが悪くなってしまいます。自分の体に合ったものをつけましょう。
また、肌の露出が多い服装も体を冷やす原因になるので、気をつけましょう。
運動をする習慣を身につけよう
普段から運動をしていない人が急に運動すると、体の負担になってしまいます。急に無理な運動をせずに、負荷の少ないウォーキングやストレッチから始めましょう。
運動は、血液循環を促進する効果もあるので、大変効果的です。
栄養バランスのとれた食事を心がけよう
朝食をとらない人が増えています。起床時は1日の中で最も体温が低く、活動を始めると徐々に体温が上昇していきます。しかし、朝食を食べずにいると、体温が上がりにくく、低体温を招いてしまいます。
栄養バランスの取れた食事を心がけ、欠食をしないようにしましょう。