水泳はダイエットに不向き？スイミングは痩せないってホント？

水泳は消費カロリーの高いスポーツです。でも、「水泳では痩せられない」とも言われていますよね？
消費カロリーが高いのに痩せないってどういうことなんでしょう？

水泳の消費カロリーってすごい！

水泳のカロリーは、ダイエットを目的として行われている主な運動の中でも消費カロリーは高いです。
消費カロリーだけを見てもダイエットには最適な運動と言えるでしょう。

例えば、ウォーキング（やや速い・93m/分）では3.8METsなので、50kgの人が運動を30分続けた場合の消費カロリーは99.75kcalです。下の表にあるように、水泳の場合は、どの泳ぎ方で行った場合も、ウォーキングの2～3倍くらいのカロリーを消費できるんです。

痩せないと言われているのはなぜ？

痩せないと言われているのは、プールの水温で体が冷えることによって、脂肪を溜め込みやすくなると考えられているからです。
たしかに、体が冷える→脂肪を蓄積して体が冷えないように働く というのは、なんとなくわからないこともありませんが、それは誤解です。水泳は肥満解消のために推奨されているスポーツであり、脂肪燃焼効果の高いスポーツです。
ただ、脂肪を減らすことを目的として行うためには、やはりいくつかのポイントがあります。

スイミングで効率良く脂肪を減らすためのポイント

泳ぐスピードが速くなるほど、消費されるエネルギー量は大きくなりますが、がむしゃらに泳いだからと言って脂肪が効率良く燃焼されるわけではありません。
効率良く脂肪を燃焼させるには、運動の強度が高すぎてはいけないんです。もちろん、運動強度が高いと運動後も脂肪燃焼が続くので、脂肪燃焼効果は得られるのですが、強度の高い運動は長く続けることができませんよね。
最も理想的なのは、中程度の強度で運動を長めに行なうことです。楽すぎず、きつくない強度で、なるべく長めに運動を行なうことが良いでしょう。

水の中だから得られる４つの効果

水の中で行う運動には、水の中でなければ得られない効果もあります。

水温

先にも紹介したように、プールの水温によって脂肪が蓄積されると誤解されているようですが、体温よりも低い温度の水の中にいるため、水の中では体温を維持するために多くのエネルギーを消費します。
そのために、陸上のスポーツよりも水の中のスポーツの方が消費カロリーは大きいのです。

水の抵抗

陸上でおこなうスポーツや日常生活では、抵抗を受けることがありませんよね。水の抵抗は、水に浸かっている部位全てにかかってくるので、普段つかわない部位も鍛えやすいんです。それに、抵抗がかかりにくいように運動したり、より抵抗を受けるように運動したりすることで、強度の調整も可能です。

水圧

水圧は意識しにくいかもしれませんが、プールにつかることで体はしっかりと水圧の影響を受けています。水圧は、体をしめつけて血行を促進したり、下半身などに蓄積した老廃物を排出したりする効果があります。また、水圧がかかることで、水中では自然に腹式呼吸になりやすくなります。

浮力

浮力がかかることで、腰やヒザなどの負担を減らす効果があります。肥満の人や普段運動する習慣のない人、腰やヒザに痛みのある人は、負担をかけずに運動することができるのでおススメです。ケガをしにくいというメリットもあります。

泳げない・呼吸が苦手という人はどうしたらいい？

水泳を始めたいけれど、泳げない・呼吸ができないという人は、水中ウォーキングやビート板を使ったキック（バタ足など）が良いでしょう。同じ歩行速度で比較した場合、やはり陸上で行うウォーキングよりも水中ウォーキングの方が消費カロリーは高く、水の特性によって得られる効果もあります。

まずは、プールに行ってみてはどうでしょうか？水着になるのがイヤという人もいるかもしれませんが、水着になってみて、自分の体と向かい合うこともメリットの一つかもしれませんよね。

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