私たちはもともと、デトックスする力を持っています。
しかしそれだけでは間に合いません。健康を保つためには意識的にデトックスする必要があります。なぜならば現代を生きる私たちは、「体のゴミ」とも言える有害物質が体内に蓄積される機会がとても多いからです。もし、デトックスしなかったら、どうなってしまうのでしょう?
近年、ダイエットや美容のためにデトックスを取り入れる人が増えていますが、デトックスは健康効果も高く、命に関わるような病気の予防にも役立つと考えられています。
有害物質は、知らないうちに摂取してしまっているため、ダイエットや美容だけでなく、健康のためにもデトックスを心がけることが必要かもしれません。
肥満は、デトックスをしないでいると起こり得るトラブルの一つです。
肥満は見た目の美しさを損ねるだけでなく、生活習慣病やメタボリックシンドロームなどの病気を招くので、思っている以上に深刻です。
生活習慣病やメタボの原因といえば、食べ過ぎや運動不足というのが一般的なイメージでしょう。それは間違いではありません。しかし、それだけではなく、体内に蓄積された有害物質も関係している可能性があります。
原因物質と考えられているのは、水銀・鉛・カドミウム・ヒ素などの有害なミネラルです。これらの有害ミネラルは、体に下記のような悪影響を及ぼすとされています。
有害ミネラル名 | 悪影響 |
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水銀 | 体のサビの原因となる活性酸素を生じやすくします。 |
鉛 | 血管をもろくし、血液をドロドロにします。 |
カドミウム | 動脈硬化を悪化させ、血栓ができやすい状態に。 |
ヒ素 | インシュリン(血糖値を下げる物質)を分泌する膵臓を弱らせる。 |
人間は、体の中にある臓器や器官などが、さまざまな働きをしていることで健康を維持することができています。しかし、一つでも働きが悪くなったり、不調が生じたりしてしまうと、他の働きにも悪影響を与え、体の不調を招いてしまいます。有害物質は、体内の働きに悪影響を与えてしまうのです。
有害物質の蓄積が肥満を引き起こす原因には、代謝機能を低下させることや体内の酵素の働きを悪くすることなどがあげられます。また、それによって、脂肪の蓄積が進むとメタボや生活習慣病を招いてしまうのです。
有害ミネラルが引き起こすもう一つのトラブル、それはガンです。
有害ミネラルが体にたまると、免疫力を低下させたり、細胞を傷付けたり、細胞代謝を低下させたり、さまざまな悪さをしてガンが生じやすくしてしまいます。
ガンは昔と比べると、医学の進歩により有効な治療法が開発され、治癒率がぐんと上がりましたが、それでもやはり命に関わる病気の一つであることには変わりありません。
ガンは発症を防げない病気ではないと考えられています。有害物質の摂取をなるべく防ぎ、有害物質の排出を心がけることによって、活性酵素から体を守って発ガンを抑制することができると考えられています。
デトックスは、病気の治療としての効果はありませんが、病気の予防には有効とされています。デトックスすることは、外見的な美しさを手に入れるだけでなく、体のなかの健康を保つためにも重要なのです。