皮下脂肪は女性につきやすい傾向があり、下半身太りも女性に多くみられます。
鏡に全身を映してみるとまるで洋ナシみたい、ウエストは細めなのにお尻や太ももはムチムチ…なぜ女性には、こんな体形の人が多いのでしょうか?
上半身より下半身が太くなる洋ナシ型肥満は、女性がなりやすい傾向にあります。
なぜ女性は下半身が太りやすく、皮下脂肪がつきやすいのでしょうか。
実はその理由には、女性の誰もが持っている「ある臓器」が深く関係しているのです。
カモシカのような細い脚に、キュッと上がった小さなヒップ…女性なら誰でも、こんなプロポーションに憧れます。
しかし、現実はそう上手くいかないものです。
「頑張ってダイエットしているのに、どうして下半身だけ痩せないの!?」「上半身は貧相なのに、下半身は立派で悲しい…」おそらくこんな悩みを抱えている人が大半でしょう。
なぜ女性にはこんな体形の人が多いのでしょうか?
それは、妊娠・出産を経験する女性だけが持っている子宮が大きく関係しているのです。
子宮とは知っての通り、赤ちゃんが育つための部屋となる場所です。
女性にとって無くてはならない臓器ですので、転んでお腹を打ってしまったり、何か硬いものがぶつかったりしては大変です。そんなときにクッションになってくれるのが、皮下脂肪なのです。
皮下脂肪は女性からは目の敵にされることが多いですが、子宮を衝撃から守るという重要な役割を果たしているのです。
また、皮下脂肪には保温の効果もあり、女性の大敵である冷えから体を守ってくれます。
なお皮下脂肪には、一度つくとなかなか落ちにくいという特徴がありますが、これは簡単には減らないエネルギーを蓄えておくことで、飢えに備えると言われています。
皮下脂肪は、女性の体や子宮を守るための大切なものであり、悪者ではありません。
しかし、やはりたくさん付きすぎているのは考えものです。
「見た目の美しさに欠ける」ということもありますが、少し歩いただけですぐ疲れるなど、さまざまな不自由を生じてしまいます。
皮下脂肪が多いと、当然それに比例して体重も増えます。自分の体のあちこちに重りがついているようなものですから、ちょっとした動作を行うだけで膝や関節に大きな負担がかかってしまいます。
適度な皮下脂肪は必要ですが、指でいっぱい摘めるほどついているのであれば、やはりダイエットで減らす必要があるでしょう。