自律神経の乱れが太りやすい体質を作ってしまうことをご存知でしたか?
もしかしたら、あなたのダイエットがうまくいかないのは、自律神経の乱れが原因かもしれません。
自律神経は、自分の思考や意識とは関係なく、心臓を拍動させたり、汗を体外に排出したりと生命維持活動に欠かせない役割をしています。他にもホルモンや免疫の制御などをしているのも自律神経です。
自律神経のバランスが崩れると、太りやすくなったり、月経不順などを引き起こします。さらに、セルライトもできやすくなってしまうのです。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、交感神経は脂肪の分解や脂肪燃焼に関与しているため、交感神経の働きが悪くなると脂肪が燃焼しにくく、脂肪を減らしにくい体質になってしまいます。
交感神経は体を活動しやすいように働くため、エネルギーを消費しやすいように働きます。また、副交感神経は休息するために働くため、エネルギーを蓄積しやすいように働くのです。
つまり、自律神経が乱れると、エネルギー代謝がスムーズに行われないので、ダイエットのための食事制限も運動も、効果が出にくくなってしまうのです。
自律神経はさまざまな代謝をコントロールしていますが、水分の代謝もその一つです。体内の水分を上手に調節できなくなると、余分な水分が体内に蓄積し、むくみを引き起こしてしまいます。
また、自律神経の体温調節機能や血液循環の調整がスムーズに働かなければ、冷えを生じてしまいます。
自律神経の乱れは、太りやすい体質を作るだけでなく、セルライトの原因となるむくみや冷えの原因になるのです。
起床時は頭がスッキリせず、昼の活動時間を過ぎて、夜になるに連れてテンションが上昇し、活動が活発になるという人も現代には多くいるのではないでしょうか?それは自律神経が乱れていることに原因があります。
昼夜が逆転するような生活習慣は、自律神経系を乱す原因になります。
自律神経の乱れは睡眠時の寝つきを悪くしたり、眠りが浅く一度目が覚めると眠れなくなる等の睡眠障害を引き起こす場合があります。また、質の良い睡眠を取れないことがストレスになったり、太りやすくなる原因になることもあります。
乱れた生活習慣から自律神経を崩すことのないように、規則正しい生活を送るようにしましょう。だいたい一定の時間に寝て、一定の時間に起きることが大切です。
また、朝に太陽の光を浴び、外の空気を体内に取り入れるのは自律神経を鍛える効果があると言われています。
入浴にはリラックス効果があり、自律神経を整えるのにとても有効です。リラックスしている状態では、副交感神経が優位になりますので、ゆっくり休息できるように働き、睡眠の質を向上させます。
寝る2時間くらい前までに入浴すると、自律神経を整えるのに効果的です。入浴で副交感神経を優位にし、十分に睡眠をとることで、朝目覚めたときに交感神経が優位にすることができます。そして、昼間のエネルギー代謝がスムーズに行われるようになるのです。
忙しいと、ついシャワーで済ませてしまいがちですが、太りやすい体質・セルライトができやすい体質を解消するためにも、ゆっくりと入浴する時間をもつようにしましょう。
湯温が約43度以上と高めの温度になると交感神経が緊張し、強く働きます。反対に、湯温が40度以下、37~40度くらいのぬるめのお湯になると副交感神経が強く働きます。
夜寝る前の入浴は、ぬるめのお湯に20~30分程度、ゆっくりと浸かると良いでしょう。体が温まり、血行が促進され、副交感神経が優位になります。