脂肪の塊と称されるセルライト。そのセルライトが作られる原因は様々あるそうです。女性すべての敵であるセルライトの原因を知り、一緒に対策を練っていきましょう。
セルライトは脂肪細胞に老廃物や水分が付着し、結合することで作られると考えられています。その原因に下記のようなものがあります。
- 基礎代謝の低下
- 食生活の乱れ(脂質の取りすぎや栄養の偏りなど)
- 運動不足
- 血行不良
- ホルモンバランスの乱れによる冷えやむくみ
など
基礎代謝とは、生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。呼吸や体温の維持など、安静にして休んでいるときでも消費されているエネルギーを言います。
基礎代謝は加齢や運動不足、ダイエットによる偏った食事などによって、筋肉が減少することによって低下します。
基礎代謝は、消費エネルギーの半分以上を占めていますので、筋肉量が減少すると、それだけでエネルギーを消費しにくい太りやすい体質になってしまいます。筋肉量が減少して、脂肪がつきやすくなると、セルライトが作られやすくなってしまいます。
また、筋肉量が減少すると、血液循環がスムーズに行われなくなり、セルライトの原因となる冷えやむくみを生じてしまいます。次に紹介しますが、血行不良もセルライトの原因となりますので、血行不良を引き起こす筋肉量の減少は、セルライトの大きな原因の一つと言えるでしょう。
血行不良を引き起こす原因に、食生活の乱れや運動不足、ストレスなどがあげられます。
血行不良は、セルライトの原因となる冷え・むくみと大きく関係しています。
血液がうまく循環しないことにより、新鮮で温かい動脈血が体のすみずみまで行き渡らなくなり、末端や下半身などに冷えを生じてしまいます。
また、血行が悪くなると、体の水分代謝も悪くなります。そのため、余分な水分や老廃物を蓄積させ、むくみを生じます。
むくみや冷えが血行不良を生じる場合もありますし、血行不良・むくみ・冷えの症状のうちの一つでも見られる場合には、セルライトができやすい体質であると言えるでしょう。
老廃物とは、基礎代謝などの物質代謝で生じる栄養分やエネルギーの燃え残った代謝産物や不要な物質を言います。
老廃物は、血液やリンパ液によって運搬され、腎臓→肝臓→腸から排出されるように出来ているのですが、血液循環が悪く、代謝が低下することで体外への排出が行われずに体内に溜まっていくことになります。すると、老廃物と脂肪細胞、コラーゲンなどが結びつき、セルライトが作られる原因になります。
脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪がありますが、その脂肪組織を作っているのが脂肪細胞です。食事で過剰に摂取したエネルギーを中性脂肪として蓄えるのが脂肪細胞であり、肥大化して余分なお肉となっているのは、脂肪細胞の集まった脂肪組織です。
脂肪細胞がエネルギーを蓄積して大きくなると、血管やリンパ管を圧迫し、循環機能を低下させてしまいます。血管を圧迫すると血行不良となってしまいますし、リンパが流れるリンパ管を圧迫してしまうと、老廃物が排出されずにむくみを生じてしまいます。さらに脂肪細胞が肥大化・増加すると、メタボリック症候群や生活習慣病などの原因となります。
脂肪細胞は、一度増殖すると消滅することはないと言われています。ダイエットにおいても、痩せたから脂肪細胞が消えたのではなく、小さくなっただけで脂肪細胞は減少していないのです。
脂肪細胞は一定の年齢まで増殖すると、その後は増殖しないと考えられていましたが、近年の研究で一定の年齢に達しても増殖が止まることはないということが解明されました。年齢を重ねても、脂肪細胞は増加も肥大化もするのです。
脂肪細胞を肥大化したり、増加させてしまうことは、セルライトの原因となるむくみや血行不良を引き起こし、セルライトを作りやすい体質になるだけでなく、メタボリック症候群や生活習慣病などの原因となり、健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。