冷えとむくみはセルライトの原因となるので、今セルライトができていない人も、冷えやむくみがあるだけでセルライトができやすい状態にあると言えます。
冷えとむくみを解消することはセルライトの予防につながるのです。
冷えやむくみはセルライトの原因となりますが、セルライトができたことによって、冷えやむくみを生じてしまうこともあります。
セルライトが進行すると、血管を圧迫し、血流を悪化して冷えを生じます。セルライトの可能性を疑わない人でも、冷え性とむくみになり易い人はセルライトが作られている可能性があるのです。
むくみが生じやすい体質の人の中には、水分の摂取を制限している人がいるようですが、水分を摂らないのはむくみを強めてしまいます。
水分を摂らないと体を循環するリンパ液の循環を滞らせ、体内(特に下肢)に水分を蓄え、むくみを起こす結果になります。
水分摂取は、汗や尿から毒素や塩分を排泄し、新陳代謝を促進し、むくみを軽減する効果があります。
また、細胞内に必要のない水分を排出するには、ミネラルを摂取することが大切です。ミネラルには体外へ不要な水分を排出する作用があり、むくみ予防の効果もあるようです。
むくみを解消させるには、水分を排出する新陳代謝を高め、塩分を排出する作用のあるカリウムなどのミネラルを補給するのが良いでしょう。むくみには塩分も関係しているので、食事は濃い味付けではなく、薄味にしましょう。
むくみを改善する方法に、就寝時にタオルや枕などを使って足元を高くする方法があります。下肢を心臓の位置より高くしておくことで、下肢に溜まっていたリンパ液を循環させ、心臓に戻すことができます。
冷え症の人には、むくみが生じやすいという人が多く、むくみによって末梢の血流循環が滞りセルライトの形成を促進しやすく、セルライトが重症化しやすいと言われています。
冷えの解消にはリンパのマッサージやタンパク質の摂取、骨盤の歪みの改善、半身浴による体を芯から温める入浴などがあります。
冷えは血液循環が悪くなっていることが問題です。食材の中には体温を下げる効果を持つ食材もあるので、食材選びには注意してみてください。タンパク質には体を温める効果がありますし、ビタミンEには、血管を広げて血行を促進する作用があるので、摂取を心がけると良いでしょう。
また、半身浴は血行促進作用があります。四肢の末梢が冷えているからといって、熱いお湯に浸かるのは血行を促進するのではなく、血管を収縮して血行抑制したり、血圧を上昇させたりしてしまいます。入浴は、約38~40度のぬるいお湯に長めに浸かるのが良いでしょう。下半身を温めることで停滞していた血流を促進させ、全身の血液循環を良くしてくれます。長時間の半身浴は発汗を促進するため、水分の排泄が行われにくく、水分の溜まりやすい下肢のむくみ改善にも効果があります。
冷えやむくみは、経口避妊薬であるピルの服用をしていることや閉経による更年期など、女性ホルモンのバランスが乱れる時期に生じやすいとされています。
ホルモンバランスの乱れは代謝を低下させる原因にもなるため、更年期やピルを服用している時期には、セルライトにも注意が必要でしょう。