セルライトはただの脂肪の塊だと思っていませんか?セルライトはタイプ別に分かれていて、セルライトのタイプに合った除去方法が必要となります。
セルライトは作られ始めた初期段階を“軟化セルライト”と呼び、生成された軟化セルライトが長い時間を経て硬く凝り固まってしまったものを“硬化セルライト”と呼んでいます。
軟化セルライトの形状はゼラチン質で、皮膚表面にはデコボコした状態がまだ確認されません。軟化セルライトは、マッサージなどを行うことによって、セルライトのケアを自分で行っても効果が得られる状態です。
しかし、初期段階である軟化セルライトは肌の表面に現れないため気付きにくく、そのまま放置してしまう場合が多いようです。すぐに対処しなければ、軟化セルライトはだんだん硬化し始め、気付いたときには硬化したセルライトがいくつも出来上がってしまいます。
セルライトが硬化してくると、肌にオレンジの表面のように凹凸ができてしまう「オレンジピールスキン」という状態になってしまいます。硬化セルライトになってしまうと自分で除去することは難しく、ケアを行っても効果を得にくくなっています。
セルライトには4つのタイプがあり、それぞれに対処方法が異なります。自分のセルライトに適したケアを行うためにも、まずは自分のセルライトのタイプをチェックしましょう。
セルライト全体としては、5%という極めて少ない型です。過去にスポーツなどをしていたけれど、今は運動をしておらず、運動不足で筋力が衰えている人に見られるようです。筋肉質タイプのセルライト除去は4つの型の中でも一番困難と言われており、エステなどの専門機関や自宅でのセルライトケアを長く続ける必要があります。
脂肪タイプは、セルライトの中でも一番多く、全体の約50%を占めています。女性の2人に1人は、脂肪型タイプのセルライトがつくられると考えられています。
この脂肪型セルライトは、運動不足や食生活の乱れが要因となります。比較的落としやすく、除去方法としては一般的なダイエットを行うことで効果が期待できます。
むくみ型セルライトは、冷え性の人やむくみやすい人に多く見られます。余分な水分や老廃物を回収するリンパ液の循環が悪くなり、脂肪の代謝を悪くすることで、脂肪の周りに老廃物や余分な水分を蓄積させてしまいます。
セルライト全体の約35%の人に見られると言われていますが、浮腫タイプのセルライト除去は比較的解消しやすい傾向にあり、全身又はむくんでいる部位の代謝を促進することで解消できる場合が多いです。
線維化型は、セルライトがつくられる人の約10%という少数派のセルライトです。皮膚表面に凸凹が現れ、オレンジピールスキンが目立つ点が特徴です。セルライトが作られてから長く対処せずに放置していた場合にみられます。線維化型セルライトの場合は、個人でのセルライト除去が難しく、エステサロンや専門機関でセルライトを取り去る機械などを用いないと、セルライトを取り除くことは困難な場合が多いです。