やせるとほうれい線ができる!?ダイエットとたるみの関係
- 2011年8月12日
- 投稿者:小林 ほのか
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キレイになるためのダイエットが、ほうれい線を作る原因になることも……。
やせて急に目立ち始めたほうれい線は、ダイエットによって肌がたるむことが原因です。
せっかく苦労してダイエットしたのに、ほうれい線を解消するためには、体重を元に戻さなければいけないのでしょうか……??
皮膚がたるむのはどうして?
皮膚には伸縮性があるため、皮下脂肪が増えると皮膚も伸びてしまいます。反対に皮下脂肪が減少した場合には、皮膚が縮まなければたるんでしまいます。ダイエットによって皮膚がたるむのは、皮膚がスムーズに縮まないためです。
伸びてしまった皮膚は、肌のターンオーバーによって細胞が再生され、痩せた体に合った状態に変わっていくと言われています。過度の肥満でないかぎり、時間が経つにつれて皮膚が伸びてしまったことによるたるみは解消されていくようです。
しかし、他にもたるみの原因がある場合には、ほうれい線が解消されにくくなってしまうため、原因となるものを取り除く必要があります。
肌のハリが失われるとたるみの原因になる
たるみに大きく関与しているのが、肌の奥にある真皮層です。肌が重力に負けずにハリを保てるのは、真皮層が皮膚を支えているからなのです。
真皮層を構成しているのは、お馴染みのコラーゲンとエラスチンであり、コラーゲンは真皮層の成分の70%を占めるとも言われています。
コラーゲンは体内でも分泌されますが、年齢を重ねるとともに分泌される量が減少していってしまいます。加齢と共に肌のハリが失われ、たるみを生じてしまうのはコラーゲン分泌の低下も原因の一つです。
また、加齢以外にもコラーゲンが減少する原因に、活性酸素があります。活性酸素は、紫外線や大気中にわずか存在するオゾンなどが原因で生じます。活性酸素は、コラーゲンを減少させたり、コラーゲンの質に悪影響を及ぼしてしまうのです。
つまり、コラーゲンは体内で分泌されていますが、それ以上に活性酸素によって減少するコラーゲン量が多くなると、コラーゲンが不足してたるみを生じてしまうのです。
若いうちは、コラーゲンが多く分泌されているので、たるみにくいと言えますが、年齢を重ねていても紫外線を防いでコラーゲンを減らさないようにしたり、コラーゲンの分泌を増やすようにすれば、たるみは生じにくくなると言えます。
筋力低下もたるみを引き起こす
筋力の低下はたるみを生じます。お腹周りや二の腕など、あまり使わない部位は筋力が低下してたるみが生じやすいですが、このことは顔のたるみにも同じことが言えます。表情筋が衰えることによって、たるみを生じ、ほうれい線を作ってしまう場合もあるのです。
表情筋とは、顔にある筋肉ですが、さまざまな表情をしているつもりでも、実際は十分に使われていないのだと言われています。表情筋トレーニングなどで意識的に表情筋を鍛える必要があるでしょう。
回復しやすいたるみと回復しにくいたるみ
たるみにも回復しやすいもの・回復しにくいものがあります。妊娠中の女性は、お腹が大きくなりますが、出産後は自然に元に戻ります。出産後、伸びた皮膚はある程度までは元に戻るとされていますが、それは皮膚が伸びていた期間が妊娠中の短期間だけであることが理由の一つです。長い間肥満であり、皮膚が伸びていた時間が長くなると、回復しにくいとされています。
また、極端に伸びすぎた皮膚は戻らないこともあります。超肥満の人がダイエットした場合などに、たるみが元に戻らず、手術を行うケースも少なくありません。
急激に体重を減らした場合には、皮膚の収縮がついていけないため、たるんでしまいます。
ほうれい線はどうしたら消える?
減量が原因でできたほうれい線は、肌のたるみが原因ですので、紫外線対策により活性酸素の発生を防いだり、表情筋を鍛えたり、肌の新陳代謝を促進すると良いでしょう。
新陳代謝を促進するには、規則正しい生活や栄養バランスも大切なことです。食事制限を行ってダイエットをした人は、もう一度食事の栄養バランスの見直しをお勧めします。