平熱35度台の人のダイエットが上手くいかないのは低体温も原因
- 2011年10月7日
- 投稿者:小林 ほのか
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自分の平熱を把握していますか? 平熱は変わらないものと思っていませんか?
もしかしたら、自分の平熱が変わっているかもしれません。病気が原因となる場合もありますが、生活習慣で平熱が変わってしまうのです。
近年、平熱が低い人が多く、35度台の人も珍しくありません。平熱の低い低体温の人が増えています。低体温は、体温が低いだけで自覚症状があるわけではありませんが、体調やダイエットなどに悪影響を及ぼしてしまいます。もしかしたら、あなたも低体温かも? 自分の体温を確認してみましょう。
何度から低体温?
低体温の医学的な定義はありませんが、平熱36度以下が低体温と言われています。「35度台の人なんてたくさんいるのに」と感じるかもしれませんが、東大の田坂定孝教授の文献によれば、日本人の(健康な時の)平熱の平均は36.89℃±0.34℃とされています。およそ37℃です。
また、体温が高すぎると体内の酵素がうまく働けなくなってしまいますし、体温が低すぎると代謝の効率が悪くなってしまいます。健康維持においても、平熱は37℃前後が望ましいと考えられています。
低体温の原因・症状
次に当てはまるものはいくつありますか?
- 湯船につからず、シャワーで過ごすことが多い
- ストレスが溜まりやすいほうだと思う
- 食事制限をするダイエットをしている
- 運動不足である
- 生活が不規則である
- 風邪や感染症にかかりやすい
- 冷たいものや甘いものをよく食べる
- 冷暖房が完備された環境にいることが多い
- 疲れやすい
- おしゃれのためなら薄着でガマンすることもある
一つでも当てはまる人は、低体温の可能性があります。上記の質問の全てが低体温の症状・原因です。この他にも甲状腺ホルモンの異常や体をしめつけるような下着を身に付けること、喫煙、痩せすぎなども平熱を下げる原因になります。
また、低体温は免疫力が低下しやすく風邪や感染症にかかりやすくなったり、エネルギー効率が良くないために疲れやすくなったりします。冷え性の症状や生理不順、生理痛、消化不良などの症状もあります。
低体温がダイエットに及ぼす悪影響
「太っている人の方が体温が高い」と思っている人が多いのでは?しかし、平熱が低い方が太りやすいのです。
体温が低いと代謝が悪くなってしまいます。代謝は体内で行われている化学反応です。化学反応は温度が高い方が活発になりますので、体温が低いほど体内で行われている化学反応(代謝)はスムーズに行われないということになります。
体温を維持することは代謝(基礎代謝)によるものです。人はエネルギーの多くを基礎代謝に利用していますが、体温を維持するために必要なエネルギーは消費エネルギーの多くを占めます。体温を高く維持する方が、エネルギーを多く消費しますので、平熱の低い人は消費するエネルギーも少ないと言えます。
また、ダイエットは脂肪を減らすことが目標の一つですが、脂肪の燃焼も体内で行われている化学反応(代謝)ですので、体温が低いほど脂肪の燃焼が効率良く行われないということになります。
低体温は、エネルギーを消費しにくく、脂肪を燃焼しにくい、ダイエットの効率が良くない体質と言えるでしょう。
低体温の改善方法
低体温の原因が病気である場合は、その病気の治療が必要となりますが、生活習慣が原因となっている場合には、低体温の原因を取り除くことが大切です。次のようなことに注意する必要があるでしょう。
入浴は、シャワーで済ませずに湯船につかるようにする
半身浴は体に負担をかけずに、体を芯から温める効果があり、おススメです。
こまめなストレス解消を心がける
運動は、ストレス解消だけでなく、低体温の改善・ダイエットなどに効果があります。
無理なダイエットをしない
過度の食事制限は良くありません。カロリーだけでなく栄養バランスも意識しましょう。
適度な運動を心がける
運動をする時間がないという人は、自宅でできるストレッチや筋トレから始めてみては?
規則正しい生活を心がける
まずは自分の生活習慣を見直してみましょう。食事や寝る時間を決めてみるのも良いですよ。
冷たいものや甘いものを控えて、温かいものを摂取するようにする
冷たいものはもちろん、糖分は体を冷やす作用があるので控えるようにしましょう。
冷房を控えめにする、オフィスなどでは衣服で温度調節できるようにする
オフィスでは羽織るものを用意しましょう。足を冷やさないように靴下を履くことも大切です。
腰まわりや足を冷やさない服装を心がける
熱を奪われるような服装、締め付けすぎる服装は体を冷やす原因になります。