おばさんみたいなぽっこりお腹…そんな体形ではファッションも楽しめません。
内臓脂肪はせっかくのスタイルを台無しにするだけでなく、健康も害するので要注意です。体のなかに内臓脂肪が多いと、具体的にはどんな悪影響があるのでしょうか?
内臓脂肪がたくさんついていると、『リンゴ型体形』という特徴的な体格になります。
見た目が美しくなくなるだけではありません。このような体形の人は、ある病気にかかりやすいという面ももっています。それが生活習慣病とメタボリックシンドロームです。
内臓脂肪は男性につきやすいですが、女性でもつきやすいタイプの人がいます。
軽度のうちは、脂肪が目立ちにくいので「下半身が太くなる皮下脂肪よりはいい」と思うかもしれません。しかし、蓄積されていくとぽっこりお腹になるだけでなく、生活習慣病やメタボリックシンドロームのリスクを高めてしまうのです。
まだそんな病気にかかるような年じゃないから大丈夫!と油断してはいけません。10代や20代の若い人が、生活習慣病やメタボを発症してもおかしくないのです。
内臓脂肪は、アディポサイトカインという悪玉ホルモンを分泌するため、生活習慣病やメタボを引き起こしますが、近年発症年齢が低下していると言われています。
内臓脂肪型肥満に加え、高血糖・高血圧・脂質異常症のいずれか2つ以上の症状がみられる場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。
よくお腹が出ている人のことを「メタボメタボ」と指差してからかうことがありますが、実は笑い事ではありません。メタボは思っている以上に重篤な状態なのです。
日本人にもっとも多い死因はガンであり、次に心臓病・脳卒中と続きます。
このうちの心臓病と脳卒中は、動脈硬化が引き金となる恐ろしい病気であり、発症すると命を落とすことも珍しくありません。
メタボになるということは、これらの病気にかかるリスクが高い状態であると言えるでしょう。メタボリックシンドロームは、心臓病や脳卒中をいつ発症してもおかしくない状態なのです。
心臓病や脳卒中は、命にかかわる病気であり、運よく命が助かっても、麻痺などの重い後遺症が残ってしまう場合があります。
「メタボ腹」を甘く見ては危険です。心当たりのある人は、内臓脂肪がついていないかを定期的にチェックすることが大切でしょう。内臓脂肪が蓄積している場合には、ダイエット始める必要があるでしょう。