脂肪吸引と同様に脂肪やセルライトの付きにくい体質になる美容整形的施術法をご存知ですか?脂肪を溶かす施術法、メソセラピーについてご紹介します。
メソセラピーは、フランスで開発された“メスを使わない施術法”として注目され、メソテラピーやメゾテラピー、メゾセラピーと呼ばれており、日本では脂肪溶解注射とも呼ばれています。
メソセラピーは、セルライト除去だけでなくスポーツ医学などの分野でも用いられ、部分痩せの目的にも利用されます。
施術に用いられる薬液は、セルライト溶解用と脂肪溶解用の2つがあります。これは使用目的によって使い分けられているようです。
セルライト除去の施術は、セルライトを溶解する薬液を細い注射針を使って少しずつ注入します。メスを用いずに細い注射針を使用することで、痛みや施術後の内出血などの合併症もほとんどないようです。
施術方法は注射器なので、他の機器を用いる施術法と違い、落としたい部位のセルライトを取り除くことが出来ます。1回の施術にかかる時間も10分くらいと短時間で、数時間もかかる施術法に比べると時間や施術費用、身体的負担は少ないようです。
メソセラピーは、注射器での薬液注入のみで済むため、皮膚を切開するなど傷つける必要がなく、身体的負担が軽く済みます。また、施術にかかる時間が短く、日常生活に現れる支障が少ないです。
薬液によって溶解された脂肪は、老廃物として体の外へ排泄されます。また、施術した部位は脂肪の再生が行われることはほとんどなく、脂肪がつきにくくなり、太りにくい身体になるという効果が期待できます。
しかし、メソセラピーの効果は、個人差があり、体質や脂肪の量などによって異なるようです。
施術で使用する脂肪溶解液の成分は、大豆レシチンという大豆脂質の一つであるため、大豆アレルギーのある人は施術が出来ないとされています。他にも、生活習慣病や妊娠中の人、心疾患の治療中の人なども施術が受けられません。
また、メゾセラピーは施術範囲が決められているため、一度に広範囲の脂肪を除去するのは困難です。一度で脂肪を取り去る脂肪吸引とは違い、複数回の施術が必要になります。薬液は1回の施術で注入できる量が決められています。1回の施術では効果が薄く、脂肪の多く付いている部位の施術には一週間以上の間を空けて、再度施術を受けることが必要になります。
薬液の注入には専用の注射針を用いて行われます。
現在では施術時にメソガンという、脂肪溶解注射専用のピストル状の注入器が発明されています。以前は手技により薬液を注入していたのが現在では自動で行われるため、効率的です。
メソセラピーは施術を行う部位によって、使用する機器が変わってきます。
主流となる治療器は、メソガンと呼ばれる自動注入器です。希望の施術部位に確実に薬液を注入することが出来ます。
他にもローラー状の表面に極細針が付いているメソローラーや、注射針を使用しないノーニードルメソセラピーなどがあります。